アレルギー/過敏症とは?


近年、2人に1人は何らかのアレルギーを抱えていると言われています。先進国では年々アレルギー患者が増加の一途をたどっており、日本も例外ではなく患者数は増え続けています。
多くの方が悩まれているアレルギーや過敏症は、本来は無害であるはずの物質に対して身体が有害だと誤って認識してしまい身体に様々な症状を出してしまいます。
アレルギーは免疫システムの反応によって起こるものですが、実際に免疫が関係している真のアレルギーは2%以下にすぎません。それ以外の大半の方は過敏症であり、アレルギーと同じような症状を持っています。


血液検査とアレルギー

アレルギーとは体内にアレルゲン(原因物質)が侵入すると形質細胞がIge抗体を作り出します。形質細胞が作り出したIge抗体は皮膚や粘膜にあるマスト細胞にくっつき次のアレルゲンが侵入してくるのを待ちます。
しかし、この状態ではまだアレルギー症状は出ません。
そして次にアレルゲンが体内に侵入してきた時に、マスト細胞にくっついていたIge抗体と反応するとアレルギー症状を引き起こします。
このように自身にとって有害であると身体が判断したアレルゲン(原因物質)を排除しようと攻撃する仕組みを免疫と呼びます。

アレルギーの検査として知られているのが血液検査ですが、血液検査で調べるIge値が高くてもアレルギー症状がなく自覚もない方もいれば、Ige値が低くてもアレルギー症状が強く出る方もいます。

それは何故なのか??

上記でも述べたように免疫が関係していると言われる真のアレルギーはわずか2%以下に過ぎず、多くの方は真のアレルギーではなく過敏症にあたります。
多くの方は免疫とは関係なく症状が出る過敏症のため、アラテックでは免疫を調べる血液検査の結果は参考にしますが、必ずしも血液検査の結果によってアレルギー症状を起こしているとは限りません。


過敏症とは?

過敏症とは、本来は無害であるはずのものに対して身体が有害であると誤った認識をしてしまいエラー反応を起こしてアレルギーと似たような症状を出してしまうことを言います。
過敏症と言っても様々な原因や症状があり、中には周囲に理解されないような症状までも過敏症である可能性があります。


過敏症の一例

気象病
台風など天候の変化や温度変化で体調を崩してしまう症状。気圧の変化により頭痛、めまい、倦怠感など様々な不調を引き起こします。

電磁波過敏症
電磁波で気分が悪くなり体調を崩してしまう症状。電子機器や乗り物に乗れない、パニック障害など様々な不調を引き起こします。

呼吸器症状
慢性的な鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、花粉症、ホコリ、ダニ、喘息、大気汚染物質など様々な物質による呼吸器症状。

皮膚症状
蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹、かゆみ、日光アレルギー、洗剤、肌荒れ、薬剤などによる肌荒れ、化学物質、金属アレルギー、食物などによる皮膚症状。

頭痛・偏頭痛
食物、カフェイン、花粉、香水、気圧、季節の変化などによる頭痛症状。

原因不明の疲労、倦怠感、シックハウス症候群、過敏性腸症候群、逆流性食道炎など

※ただし、これらの症状が必ずしもアレルギーや過敏症とは限りません。

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